知らないと危険!巻き爪になる『2つの力』のバランス崩壊とその対策
足の爪は「爪の巻く力」と「指からの広げる力」が釣り合って正常な状態が維持されています。
「爪の巻く力」が大きくなるか、「指からの広げる力」が小さくなると、巻き爪につながります。
「爪の巻く力が大きくなる原因」
1. 不適切な爪切り方法
爪を深く切りすぎる(深爪する)ことで、爪の根元部分が皮膚に食い込みやすくなり、爪が自然と内側に巻き込もうとする力が強くなります。
爪の両端を丸く切りすぎることで、爪が巻き込みやすい形状になってしまいます。
2. 外的圧力
きつい靴(特に爪先が狭い靴)を履くことによる圧迫が続くと、変形しやすくなります。
ハイヒールは、体重が前足部に集中するため、爪に大きな圧力がかかり、巻き爪の原因となることがあります。
3. 遺伝的要因
生まれつき爪が巻きやすい特徴(骨格が元になる爪の形、爪の厚さや硬さなどの質)を持っている場合があります。
「指からの広げる力が小さくなる原因」
1. 加齢による影響
年齢とともに、皮膚や軟部組織の弾力性が低下し、爪を支える力が弱まります。
足指の筋力低下により、爪床を支える力が弱まる傾向が見られます。
2. 基礎疾患
糖尿病の合併症である末梢神経障害は、感覚が鈍くなり、爪に異常を感じにくくなるため、巻き爪を悪化させることがあります。
関節リウマチによる足指の変形は、爪の生え方に影響を与え、指からの広げる力に悪影響となることがあります。
循環器疾患による血行不良は、組織の弾力性や再生能力が低下し、広げる力が小さくなります。
3. 生活習慣
運動不足は、足指の筋肉を衰えさせ、爪を押し広げる力を弱めます。
長時間座りっぱなしの姿勢は、足指の血行を悪くし、筋肉を衰えさせます。
不適切な靴の着用は足指の機能低下につながることがあります。
これらの要因は単独で、あるいは複数が組み合わさって巻き爪を引き起こす可能性があります。
巻き爪の予防
巻き爪は、一度なってしまっても、適切な対処を行えば改善が見込めます。しかし、再発を防ぐためには、日頃から予防することが大切です。
正しい爪の切り方
爪をまっすぐ切り、両端を丸く切りすぎないことが大切です。深爪は厳禁です。
足に合った靴を選ぶ
爪先がゆったりしていて、足指が自由に動かせる靴を選びましょう。かかとがしっかりしている靴も、足指への負担を軽減するのに役立ちます。
足指の運動
足指を曲げ伸ばしする運動や、タオルを足指で挟んで持ち上げる運動など、足指の筋肉を鍛える運動をこまめに行いましょう。
定期的な足のケア
足を清潔に保ち、爪の周りを保湿しましょう。
専門家への相談
巻き爪が気になる場合は、早めに専門家に相談しましょう。
これらの予防策を心掛けることで、巻き爪の発生を予防し、健やかな足を守りましょう。
補足
巻き爪は、放置すると痛みや炎症を引き起こし、日常生活に支障をきたすことがあります。早期発見・早期対処が大切です。
巻き爪セルフケア方法も参考にしてください。